第23回演奏会  2002.5.19  練馬文化センター大ホール

ブラームス 「ドイツ・レクイエム」 Op.45


第23回チラシ   指揮     松井雅司
  ソリスト   (S) 島崎智子
         (Br)松井康司
  オーケストラ シュテルネ・カンマーオーケストラ
  合唱     城北オラトリオ合唱団




 ブラームス(1833〜97)が作曲した《ドイツ・レクィエム》は、彼の声楽曲の代表作というばかりでなく、モーツァルトやヴェルディの《レクィエム》に並び称される宗教曲です。他の作曲家の《レクィエム》と大きく違うのは、多くがラテン語で書かれているのに対して、この曲はマルティン・ルター(宗教改革を行った人物)がドイツ語に訳した旧約・新約聖書からブラームスが自分の意志で選び出している点です。完全に演奏会用に書かれた作品といっても過言ではありません。

 合唱団にとってはいろいろな意味でやりがいのある曲です。演奏時間はCD1枚分程度と短い割に音楽の密度は非常に高く、合唱は全7曲ともほとんど休みがありません。曲の前半にも後半にも盛り上がる箇所があり、歌い手にとってペース配分も重要となります。さらにドイツ語の歌詞の曲を歌うのも合唱団として数年ぶりであり、発音に苦労しながらも、ドイツ語の持つ魅力にのめり込んでいるところです。しかし、そうしたさまざまな困難を乗り越えた時の達成感は何事にも代えがたい、そんな魅力を持っているのがこの《ドイツ・レクィエム》なのです。

 みなさまのご来場を心よりお待ち申し上げております。




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